【基本編】青春18きっぷでグループ旅行をする方法

1枚で5人まで使えるわけですから,当然グループ旅行もできます。


複数人での旅行の場合は,どうしても後述のようなロスが出るので,遠距離旅行には不向きですが,仲間でわいわいと改札を出入りしたり,長時間の電車の旅をおしゃべりしながら過ごしたりするのは楽しいですよ。


いくつかの注意点に気をつけて,楽しんでください。


肝心なのは出発と解散

 
まず,一番重要な点は,青春18きっぷは切り離しできないということです。

常に,1枚の切符の元,全員が同じ行程を行かなければなりません。

道中はそんなに面倒になることはないと思いますが,気をつけなければいけないのは,出発と解散です。


例えば,首都圏から静岡方面に3人で旅をするとして。
その3人が,新宿,川崎,赤羽が最寄駅だとしたら。


 方法@:全員の都合のいい集合駅を決め,そこから乗る。

  方法A:一番遠い人が切符オーナーとなり,順番に拾っていく。


のどちらかで旅を始めることになります。


@の場合は改札前で集合すればよいので簡単ですが,Aの場合は,赤羽の人が切符オーナーとなり,新宿で一度下車して新宿発の人と合流して再度改札を出てまた川崎で降りて川崎発の人と…というパターンになります。


どちらの方法にも一長一短があります。


@の場合は,人によって集合駅までの近い遠いがありますので,集合駅までの交通費負担が大きくなる人が出てきて,場合によっては,その人だけ青春18きっぷを使ってもあまりお得になっていなかった…となる可能性もあります。


Aの場合は,いちいち下車し,改札を出て,また乗車…を繰り返さなければならないので,結構時間をロスします。帰りも同じ方法をとることになると思うので,あまり遠くまで行く旅行には向いていません。


行先と,それぞれの最寄駅,交通費や時間の負担を考えて,なるべく不公平の出ないようにプランを立てることが,上手に楽しく,大勢で青春18きっぷを使うコツだと思います。


長距離・タイトな旅行は避けた方が無難

行きに5時間,現地で5時間,帰りに5時間…というような旅,私はよくやりますが,こういう旅はグループ旅行には向いていません。


まず,集合時間が相当早くなります。

朝6時に○○駅集合―で,誰か1人遅れてきたら…いきなりスタートからがらがらと予定が崩れていきます^^;


途中の乗継もタイトになりがちなので,誰かが急にトイレに行きたくなったり,何かのひょうしにはぐれてしまったりしたら…予定の便に乗り継ぐことができなくなるかもしれません。


早朝集合,深夜解散でもいいのですが,どこかでトラブルがあってもある程度取り戻せるような,余裕をもったプランを組むようにしましょう。


トラブルも笑い飛ばせるゆとりがある方が,旅全体の満足度が高くなります。


例えば,京都・大阪からだと岡山周辺や岐阜・名古屋あたり,東京からなら甲府周辺や館山・安房鴨川などの内房・外房線あたりでしょうか。


移動時間は片道3時間くらいで,旅先で何度か細かく乗り降りするような旅だと,体力的・時間的な負担も少なく,お得感も感じられると思います。


空いている席を見つけたらどんどん座ろう

3人以上のグループで旅行なら、たとえローカル線の普通電車とはいえ、固まってボックス席に座ることは難しいです。


外から電車の混み具合をみて、まとまって座るのが難しそうだなと思ったら、とりあえず1人分でも、空席をみつけたらどんどん座っていきましょう。
先に進むにつれてだんだん人が降りていって、途中からまとまって座ることができることもあります。


お互い遠慮しあって誰も座らなかったら、最後までずっと立ちっぱなしになることもありえます。
1時間以上乗っていることもままあるわけですから,こうなるとかなり疲れます。


とりあえず座っておいて、誰かの隣があいたら移動しあえばよいのです。


最初からみんなでまとまって平等に座ることにこだわらないほうが、結果的に楽な旅をすることができます。



不満・不公平感に配慮を

これはちょっとメンドウクサイ話かもしれませんが…


グループ旅行で,青春18きっぷにはまったく興味も知識もない人が加わるような場合は,気をつけておいたほうがよいことがいくつかあります。


青春18きっぷの使い方を理解してもらう

先程の説明とも重複しますが,青春18きっぷは切り離しができません。

複数人でも使える切符としては,これはかなり珍しい形だと思います。

一度も自分で青春18きっぷを使ったことのない人には,意外とこれがイメージできなかったりします。


一応,全員集合で出発・解散,と理解していたとしても,自分の分の切符は貰えるものと思い込んでいたら,「解散してから○○に行こう」とか「途中下車して△△に寄り道しよう」とか,プランを立てているかもしれません。


勝手な思い込みといえばそうですが,直前や当日にそれができない,と知ると,やっぱりテンション下がってしまいますよね。


「切符は切り離しができないので各人に切符を渡すことができない」というのは,最初にはっきりと伝えておいたほうが,上手くいくと思います。

ドタキャン対策も考えて
もう一つ気をつけておきたいのが,ドタキャン。


どんな人でも,体調を崩すことはあるし,それぞれにいろんな事情があるわけだから,「ドタキャンはやめてね」とお願いしたところで無理というもの。

また,チケットも宿も押さえてあって,支払いも済んでいるような旅行であれば,ドタキャンはしにくくなりますし,もししたとしてもそのペナルティは本人が受けることになりますが,青春18きっぷについては,「きっぷはすでに用意されているのだ」という意識を持たれていないことがあります。そういう意識の場合,人によってはドタキャンをするのもハードルが低いです。

事前にきっぷ代を徴収できる場合は問題ありませんが,当日徴収の場合,「行ってお金を払う」=「その場で切符を買う」と同じように考えている人もいます。


急なドタキャンで1,2回分残ってしまい,残りの利用期間で消化できそうになかった場合,切符オーナーにその負担が全部行ってしまうとしたら,それも結構辛いものがあります。


あらかじめ切符が用意されていることを伝えて,もしドタキャンが出た際は,残りの参加者でチケット代総額を頭割りするとか,不参加でもいくらか負担してもらうとか,決め事を作っておきましょう。


当日,「インフルエンザで…」と言われてからチケット代の話をするのは,ちょっと気がひけますよね。


ドタキャンが出た場合に切符オーナーがすべて吸収できるなら(後日また自分で使うなど)対策なんて必要ありませんが,もう利用期間の残りが少ないなどで難しい場合は,負担が自分にも他の参加者にも集中しないよう,不公平感を高めないようあらかじめ考えておくことも,不満の出ない旅にするコツです。


逆に,あれこれ言うのはイヤだな…という場合は,グループ旅行は極力利用期間の前半に設定しておけば,万一ドタキャンが出て切符が余っても,自分で消化するなり金券ショップで売るなりして対応できます。



とまあ,いろいろ言いましたが。

つまるところ,青春18きっぷの場合は「お得に旅ができる」というのが一番のメリットなので,大してお得になりそうにない,となると,旅への期待感が一気に下がってしまうのですよね。

それを避けるようあらかじめ配慮しておくと,スムーズなグループ旅行が楽しめると思います。


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