2008年8月13日:ダブルでお得な丹後の旅

■平日/青春18きっぷ+KTR青春フリーきっぷ利用/一人旅

18きっぷと青春フリーきっぷのW使い

夏真っ只中の8月。

それは電車族にとって青春18きっぷの季節を意味します。


そんな電車族にとってさらに嬉しいきっぷが,

北近畿タンゴ鉄道(KTR)で発売されている「KTR青春フリーきっぷ」。

青春18きっぷを提示すると,北近畿タンゴ鉄道の普通・快速列車が乗り放題になる切符が,

500円で購入できるのです。
(※20091月に廃止されています)


JRKTR全線乗り放題で合計2800円と超お得。


海沿いで天橋立などの名勝のある豊岡〜西舞鶴間の宮津線は比較的メジャーなイメージがありますが,

山の中を縫うように走る福知山〜宮津間の宮福線はかなり地味な印象なんではないかと思います。


でも,今回の主目的はこの宮福線。

この沿線には,駅からの徒歩圏内に,元伊勢と言われる,
京都府大江町の「豊受大神社」(外宮)と「皇大神社」(内宮)があるのです。


私のいつも参考にしている李家幽竹さんの風水では特に取り上げていませんが,

スピリチュアル系の方にはパワースポットとして結構有名です(特に内宮)。

たまたまそういう方々のブログを読んで,ちょっと興味をもっていたのです。


お盆をなめてはいけない

早朝の電車にもかかわらず,さすがにお盆,
家族連れなど帰省客で予想以上に混んでいました。

京都駅から嵯峨野線に乗り,福知山までの約2時間,ほぼ立ちっぱなしでした。
出だしからかなりお疲れモード(-_-;)

まあ,フリーランスで時間が自由になる人間が
わざわざお盆に行くなよって話なんですが…^^;

福知山2つ手前の綾部でようやく座れたので,ほんの少し体力回復

そして福知山で下車し,北近畿タンゴ鉄道の福知山駅へ。

ここで「KTR青春フリーきっぷ」を購入し,1両編成の宮津行きに乗り込みました。

車窓は山また山,田んぼに畑。
まさに日本の田舎の風景のなかを走ります。


この,濃い緑の山里の中を走るのが,予想以上に心地いい。

地味な印象の宮福線は,実は癒しの路線でした。

そして福知山から30分弱で「大江高校前」駅に到着しました。


厳粛なる豊受大神社(外宮)

「大江高校前」で下車し,豊受大神社まで歩きます。

が。

無人駅なのは予想していましたが,
高架上にポツンとホームがあるだけの,
小さな待合室がある以外は駅舎もない,小さな駅。

駅周辺の地図もなく。
案内板もなく。
店なんかあるはずもなく。

ホームからの階段を下りたところで,途方に暮れてしまいました。
表示板くらいはあるかと思っていたのですが

しばしうろうろしたものの,まったく方向がわからず,人を探すも誰もいない。
ようやく,私と一緒に電車を降りた,お孫さん2人を連れたおじいちゃんをつかまえて,
道を教えてもらいました。

その説明というのが

「この道をまっすぐ行って,橋を渡って,その下におりて
ま,このまま行ったら自然に着くから」

自然にて?
なんて大らかな道案内でしょうか^^;

半信半疑ながらも,まあ行けばわかるかと,お礼を言って歩き出しました。
300
mほど歩くと,確かに橋がありました。
しかし,橋を越えるとすぐ左手にまた橋が

さて,誰かに聞こうにも,引き続き誰もいません。
お店らしきものもありません。

どうしたものかと思い,とりあえず携帯のGPSで位置確認。
すると,現在位置からそう遠くないところに鳥居マーク!

多分これだと当たりをつけて,そこに向かうと
「豊受大神社」と書かれた表示が!

ちょっとしたオリエンテーリング気分でしたが,
どうにか豊受大神社に着くことができました。

うっそうとした木々に囲まれた参道を抜けると,境内までの階段が現れます。


この階段の上が境内です。
神域の厳かな空気が漂っているのがわかります。

ちなみに,私は境内内の写真は撮れません(怖くて)。


詳しく様子が知りたい方は検索してみて下さい。

神社自体はHPをお持ちではないようですが,訪問された方のサイトが見つかると思います。

手付かずの自然が残る地域だと思うのですが,とにかくやぶ蚊だかブヨだかが凄いです。
歩いている間中,虫を払っていました。
普段はあまり虫に悩まされない体質なのですが

そして,誰もいません
引き続き,門前にお店などもありません

蝉の声,すぐそばの国道を通る車の音,風が木をゆする音などを聞きながら,階段を上ります。

やがて,黒木鳥居が見えてきました。
素朴な木を組んだ鳥居で,大きな物ではありませんが,
木の皮を剥がずにそのまま使う,非常に珍しい物だそうです。

お辞儀をして,鳥居をくぐります。

小高い丘の山頂を切り開いた感じなので(古墳ではないか,とも言われています)
全体を見渡せる大きさです。
古く,厳かで重厚な神社でした。
落ち着く,というよりは,ピンと張り詰めた空気に圧迫感を感じます。

中央に本殿,左右に脇宮,それをぐるりとコの字型に末社が囲んでいます。
そして,本殿裏には大きな大きな龍燈杉が。

社務所も閉まっており参拝客もいない,
静かな緊張感の中,参拝を終えました。

階段下まで下り,再び駅に向かって歩き出すと,
ようやく参拝客らしい男性が!

彼は私と入れ違いで,石段を登っていったようでした。

特に回りに見るものもないので,
ぼちぼち駅に向かって歩き始めました。



御神気あふれる皇大神社(内宮)

再びKTRに乗り込み,大江高校前から2駅先の大江山口内宮駅へ。

途中,電車の中から銀色に光る鳥居が見えました。
あれかな?と思っていると,大江山口内宮駅に到着。
やはりホームに待合室しかない無人駅。
乗り降りするのは私一人。

しかしこちらは,階段を下りて道路に出ると,
方向案内表示が出ていました。


内宮は外宮に比べて規模が大きく参拝客も多いようで,
ずいぶんわかりやすくなっています。

10
分足らずで皇大神社の門前に到着です。


長い石段を登り,境内に到着しました。
途中に「癌封じ瘤木」という有名な木があるはずなのですが
なぜかまったく気づかずスルー。
多分,当分癌の心配はない,ということだと思います^^;

石段の真ん中に悠然と立つ「麻呂子親王お手植えの杉」を見ながら,
さらに上を目指します。
ちなみに「麻呂子親王」とはかの聖徳太子の弟君だとか。
当然,杉も相応の樹齢を重ねた巨木です。

長い石段を上がりきり,手水舎でお清めし,いよいよ鳥居をくぐります。
鳥居は豊受大神社と同じく,黒木鳥居です。

鳥居をくぐると目前にすぐ本殿が。
横に立つ龍灯の杉が気になりますが,まずはご挨拶を。

本殿の前に立つと,何と言うか…
決して豪奢ではないのですが,
重く,厳かなエネルギーが感じられます。

ご挨拶を済ませ,改めて龍灯の杉を見ると,
上の方は枯れている(折れている?)痛々しいお姿。
数十年前に,火災で燃えかけ,その後枯れかけたものを再生させている最中のようです。

こちらも豊受大神社と同じく,本殿をコの字型に末社が囲んでいます。
しかし,その数は皇大神社の方が相当多いようです。

ひとつひとつ確かめるのは面倒
というより,気力が足りません

皇大神社といい,豊受大神社といい,

おそらく相当エネルギーが強いのだと思います。

霊感のない(その手の感度の低いはずの)私でさえもそれがわかるくらいで,

なおかつ人も少なく静かなので,かなりの圧迫感を感じます。

その後,さざれ石を見たり,境内をぐるりと回って,社務所へ行きました。

こちらで気になるお守りを見つけました。


「心願成就」のお守りですが,三角形のお守りは珍しいと思います。
これは,皇大神社から天岩戸神社への参道途中にある遥拝所から望める,
岩戸山をかたどったものです。

この緑と,オレンジ系の色のものがあったのですが,
なぜかこの緑にとても引かれてこちらを購入しました。
見ていると落ち着き,手に持つと力が湧いてくる,
とても私の気持ちに合うお守りなようです。

今思うと,やはりかなり気力を消費していたので,
癒しの色である緑のほうを無意識に求めたんでしょうね。
普通でしたらオレンジの方が女性らしいな,と思い,
オレンジを購入していたと思います。

そしておみくじを引きました。

かなり緊張を感じる場所だったので,
厳しい結果が出るかも,と思ったのですが,
引いたおみくじは「大吉」。
「初めは思い通りにならなくても,後でちゃんと叶う」
というような内容でした。一安心^^


そして。

いよいよ,今回の旅で一番行ってみたかった,
先ほどのお守りにある岩戸山を拝める遥拝所,
そして天岩戸神社に向かいました。


パワー吹き降ろす岩戸山

岩戸山とは,ピラミッドと言われるほど,美しい三角形の山です。
日室ヶ嶽や城山などとも呼ばれるそうです。
(というか,正式名称がわからないのですが,観光マップなどには岩戸山とあったので,
この記事ではこの名称を使わせていただきました)

夏至の日には,遥拝所からは岩戸山の山頂に沈む夕日を見ることができるそうです。

皇大神社の境内から,天岩戸神社への参道を少し歩くと,
遥拝所に行くことができます。

皇大神社に参拝するときは,ぜひ忘れずに,訪れて下さい。



本当に,山全体から吹き降ろしてくるようなエネルギーを感じます。

御山が見えた瞬間,思わず「うわっ!!」と声が出ました。

この遥拝所で参拝すると,お願いごとが1つだけ叶うそうです。
だからこそ,昨日アップしたお守りは「心願成就」なんですね。
ちなみに社務所では,「一願守り」と書かれていたと思います。

しばし岩戸山のエネルギーを全身に感じ,そして天岩戸神社に向かいました。

天岩戸神社は,検索して調べていただくとわかるのですが,
(写真をアップできなくてスミマセン<(_ _)>
しかし神様のお住まいで,いろんな人の思いが集まるところだと思うと
五十鈴川(宮川)の渓谷にある,岩の上に小さなお社が鎮座している
なんとも不思議な,それでいて神気に溢れた聖域なのです。

参道自体は普通の道なのですが,
そこから渓谷に向かって石段を降りていきます。

もちろん,神社にも,参道にも,私以外の人はいません。

石段を降りると左手に社務所がありますが,当然のごとく閉まっています。

さらに河原に下る石段の手前に鳥居があり,その前に小さな手水舎があります。
手水舎というよりは,石の甕に水が流れ込んでいる感じです。
ざばざばと,人気がないのに不釣合いなほどに,勢い良く水が流れています。

お清めを済ませ,鳥居をくぐり,河原に下りると
天岩戸神社の本殿を見ることができます。

岩肌に張り付くような本殿に驚きました。
高さは3mほどはあるでしょうか。
写真で見てはいたけれど,想像していたよりずっと高く,不安定そうです。
そして,普通に歩いては本殿までは行けません。

実質これは,岩登りです

しかしここまできて参拝しないのも
というわけで,岩肌に上からたらしてある鎖に取り付き,岩登り,敢行です!

といってもそんなにすべるような岩でもなかったですが,
それでも鎖無しではムリだと思います

本殿前はさすがに少し平らで安定しています。
前に立ち,お賽銭を入れ,ご挨拶を。

そして戻りもえっちらおっちら,鎖に取り付いて下まで降ります。

境内は,まるっきり自然の渓谷です。

川には大きな岩がごろごろしていて,両岸は高い崖。
水量は多くはないけれど,ざあざあと流れる透明な水。
見事な渓谷美。澄み切った空気。漂う神気。
人がうかつに手を触れてはいけない聖域でした。

自分が「自分」という存在を離れてそこにいるような。
肉体を忘れてしまったかのような。
不思議な感覚を味わいました。

特に風水を始めてから色んな神社に参拝しましたが,
この元伊勢と呼ばれる神社は,
外宮の豊受大神社も,内宮の皇大神社も,
皇大神社の奥宮にあたる天岩戸神社も,
三社合わせて非常に特殊な神社でした。

怖いと感じるほどの強いエネルギーなのに
不思議とまた訪れたいと願うような。

そして,やっぱり来て良かったと思いました。
予想以上に素晴らしいところでした。

同時に,ここはある程度自分の気力・体力が
整っていないと大変だとも思いました。
溢れる「気」が強力過ぎて,
自分の器に余裕があるか,柔軟でないと,
「気当たり」を起こしてしまいそうです。

さてさて。

かねてからの望みだった元伊勢参りを済ませることができました。
まだ時間にも余裕があるので,
この後は観光と温泉でリラックスして,
この旅を締める予定です。

大江山口内宮駅に戻り,宮津へ向かいました。


憧れの絶景ポイント,由良橋梁へ

KTRに乗ったのが2時前。

まだまだ時間には余裕があります。


実は,この北近畿タンゴ鉄道でぜひ乗ってみたい列車がありまして。


豊岡〜西舞鶴の宮津線には悠遊号という展望列車が走っているです。

(※2015年時点では廃止されています)
これに乗ると,景勝地で説明があったり,

景色を楽しむための徐行や一時停止があるそうです。

平日でしたがお盆期間で悠遊号の運行があったので,
ぜひ乗ってみたいと思っていました。

ちょうど宮津について間もなく発車する電車があったので,
特に西舞鶴に用事はなかったのですが,乗ってみることに。

残念ながら,その時は海側の席に座れず,
絶景ポイントを良いポジションから見ることは出来ませんでしたが,
それでもなかなか素敵な景色を楽しむことができました。

特に由良川橋梁は確かに圧巻です!
川幅が本当に広いので,まるで海を横切っているかのよう。
山側の風景もよかったです。


ご飯と温泉も忘れません

西舞鶴に着いて,遅い昼食タイムにしました。
何の下調べもせずお店を探すこと15分。

何気なく入ったお店は,出雲そばの「
加寿美」さん。
表からは値段がわからないのでちょっとドキドキしましたが,
リーズナブルなおそばや定食もあって一安心。
冷そば付きの花定食を頂きました。


これに冷たいお蕎麦が付きます(温そばも選べます)。
一番奥が肉じゃが。
私も知らなかったのですが,舞鶴は肉じゃが発祥の地なのですね。
そしてもうひとつ。
ご飯の向こう側,普通のおみそ汁に見えますが,実はこれ,「納豆汁」だそうです。
確かに中に納豆が入っています。
豆腐・納豆・味噌で大豆満載です
お店に張り紙があったのですが,これも舞鶴の名物らしいです。

お値段も840円とリーズナブル。
ちょこんと飾られたお花もかわいく,大満足でした。

そして再び西舞鶴駅へ戻り,またしてもKTRに乗って,今度は天橋立へ向かいます。
このときは悠遊号ではなかったのですが,
走るルートは同じなので,海側の席で景色を楽しめました。

天橋立では海遊びではなく,
駅前の「
智恵の湯」という日帰り温泉施設が目当てです。

智恵の湯はKTRの天橋立駅の目の前です。
無料の足湯なんかもあって,
電車の待ち時間にもちょっとした温泉気分を楽しめます。

中は思ったより狭くて(特に洗い場)
隣の方のシャワーのお湯を頻繁に被ってしまうんですが^^;
湯船は室内と露天があり,どちらもそこそこの広さです。
露天は結構湯温が高めでした。
ちなみに泉質は「ナトリウム-炭酸水素塩泉」だそうです。

お盆で海水浴帰りの家族連れで混むかな,
と思ったけど,そういう方は長居はしないので
意外とのんびりできました。

汗も流しすっきりして,ぼちぼち帰途に着くため,
またまた天橋立駅からKTRへ。
西舞鶴へ向かいます。
今回は青春18きっぷをあまり活用していないので,
帰りはJR西舞鶴綾部園部京都のJRルートを使いました。

本日最後の日本海の海岸線は,もう日も落ちていましたが,
濃紺の海に漁火が浮かんでいて,それもまたきれいでした。

西舞鶴に着くころには,すっかり真っ暗。

ここからの電車は,行きと違い順調に座ることができました。

今回は,KTRを福知山→宮津の宮福線を端から端まで乗ったほか,

宮津→西舞鶴→天橋立→また西舞鶴と何度も乗り降りし,

フリーきっぷの醍醐味をたっぷり享受させていただきました!


好きなところで気の向くままに乗り降りできるフリーきっぷは本当にありがたい。


北近畿タンゴ鉄道は,かなりの赤字路線らしいですが^^;

(長いし保守にも相当お金がかかるような気がします)見所いっぱいの魅力的な路線です。

どうぞ今後も長く存続しますように…


20154月より,「京都丹後鉄道」としてリニューアルします。

お得きっぷもいろいろと発売されるようですし,

新しい観光列車「あかまつ」「くろまつ」も導入され,新たな魅力も増しているようです。


〔通常のJR運賃(参考)〕京都→福知山:1490円,西舞鶴→京都:1660円,合計3150

〔通常のKTR運賃(参考)〕福知山→大江高校前:320円,大江高校前→大江山口内宮:210円,大江山口内宮→西舞鶴:840円,西舞鶴→天橋立:950円,天橋立→西舞鶴:950円,合計3270

(価格はいずれも2015年時)

〔最遠地までの乗車距離〕144q

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