2012年9月8日:高岡で「海の貴婦人」と街中アートに出会う

■土曜/青春18きっぷ利用/一人旅

初めての町の初めての路線へ

1回分残った青春18きっぷ消化に,今まで足を伸ばしたことのない,

初めての土地に行ってみようと思い立ちました。


で,今まで長野や岐阜の信越方面は結構行っていたので,
案外行ったことがなかった北陸方面に絞りました。

それでiPadに入れた鉄道路線のアプリをなんとな〜く見ていて,
富山の海沿いを走るローカル線が目に止まりました。

「万葉線」という,奈良にありそうなシンプルな名前の私鉄ローカル線がなぜか気になって。

ちょうど,ちょっとお疲れ気味で,
アクティブに動くよりも,のんびりぼんやり電車に揺られたい
という気分でもあったので,この線に乗るのを目的にすることに。

とその前に福井のB級グルメを

さて当日。

朝は京都駅から658発の湖西線にのりました。

お天気は,悪いというか,雨が降りそうで降らない不安定な感じ。

でもその分,雲が複雑に重なって,そこにうっすら青空が見えたりして。
なんだか琵琶湖上に神様が降り立っているかのような。
とても神秘的な空模様になっていました。


803近江今津着。814発に乗り換え,福井には10時前に到着しました。


やっぱり途中の道のりも楽しまないとね,ということで。

目指すは福井の名物(?)「ソースかつ丼」!

とはいえこの時点で10時頃,開いているお店は少なかったので,
駅前の牛丼屋っぽいお店,小川屋さんでいただきました。

一応朝ご飯なので,ボリュームは控えめに。



こちらはミニカツ丼にミニそばがついたミニミニセット,540円也。
でも結構普通にボリュームあります。
どっちかが並だったら食べきれなかったかも^^;

カツ丼はソースあっさり系ですね。
ウスターソースっぽい?
ファストフードっぽい店構えなのであまり期待していなかったのですが,
カツもさっくり柔らかで,美味しかったです。
お蕎麦は冷たいおろしそばでしたが,こちらもなかなか。
ボリュームといい,お値段考えたら十分満足です

しかしあまりゆっくりする時間はなかったので,
ささっと食べて,再び駅へ。
初めての福井駅前はとりあえずソースカツ丼で終了。

18きっぷの旅にB級グルメはよく似合う,気がします(独断と偏見)。

福井から乗った電車は,結構な乗車率でした^^;
以前金沢に行った時も敦賀〜金沢間は混んでましたし,
覚悟はしてましたが,座れないのはしんどかったです
混雑が予想される時くらい,2両ぐらい増やしてくれたらいいのにね。

1
時間半ほどでようやく金沢到着。
今度は富山方面の北陸本線に乗り換えです。

がその前に。

金沢で待ち時間が30分ほどあったので,
いったん駅を出てダッシュでお買い物。

というのも,帰りの乗継予定が割とタイトで,
もしかしたらお土産が買えないかもしれなかったので。

駅ビルの酒屋さんで,旦那さんへのお土産に
越前ビールをお買い上げしました。

駅前の写真撮影も一応,記念に(証拠写真?)。



さくっと用事を済ませて,北陸本線ホームへ。
12
56発の電車でしたが,早々に電車に乗りこんで座席を確保。
どうにか無事座れましたが,こちらも結構混んでました。
さすが18きっぷ利用の最後の週末です。

ごとごとと電車は能登半島を横切って行きます。
金沢から40分ほど電車に揺られ。富山県に入り,

1334,海に出る少し前の高岡市に到着しました。


高岡初体験

目的の万葉線に乗るため,この高岡駅で下車します。

高岡市というところがどんなところなのかも全く知らなかったのですが,
JR
の駅は建て替えて間が無いらしく,とてもきれいです!

改札口は2階にありますが,改札前通路も広々。



富山について無知だったので,当然高岡市も良く知りませんでしたが,
北陸本線の他にも氷見線,城端線も分岐する駅なんですね。

氷見線もぜひ乗ってみたい路線です!

駅の観光案内なんかを見ていると,
いろいろ観てみたい気持ちにかられましたが,
ここは時間もないことだし,ぐっと押さえて,
万葉線乗り場に向かいました


さて,高岡駅の出口は2つ。


万葉線に乗るには,古城公園口から出ます。
駅前は再開発中のようで工事個所もあり,
乗り場は出口を出てすぐということはありませんが,
案内が出ているのですぐにわかります。

ちなみに,万葉線はいわゆる路面電車。
乗り場にはかわいい赤の2両編成車両が待っていました。



ところで。

「万葉線」って名前,ちょっと違和感ありませんか?
普通は「JR○○線」とか,「○○電鉄
△△線」と言いますよね?
しかしこの電車は,ただ「万葉線」と呼ばれています。

もともとここは加賀能鉄道という会社が持っていた路線で,
「万葉線」というのは当時からの愛称だったそうです。
現在はそれを第三セクターの万葉線株式会社が引き継ぎ,
その名称もそのまま引き継がれたようです。
地元で愛された名称だったのでしょうね。

さて,万葉線に乗り込むと,なんだか歯切れの良い,
楽しいアナウンスが聞こえてきました。
よく聞くと,落語家の立川志の輔さんのアナウンス。
志の輔さんはこちらの出身なんですね。
○○には私の母校が〜」とか「○○近くには私の実家が〜」とか,
余談が多くてなかなか面白かったです。
噺家さんらしく,立板に水の流暢なアナウンスでしたしね^^

さて,市内中心部を走っている間は車と並走する路面走行ですが,
しばらくして住宅街に入ると,普通に電車軌道を走る感じになります。

名調子でビューポイントもばっちりアナウンス。

こ〜んな長い,見事な橋も。



そして終点の一駅手前の「海王丸」駅で下車しました。
目指す目的地,海王丸パークは,ここから海に向かって約5分のところにありました。。

「海の貴婦人」海王丸

公園に入ると,すぐに海王丸が見えてきます。


「海王丸」は,たくさんの海の男を育てた航海練習船です。
だからなんと,かつての文部省の管轄だったそうです。
現在は引退し,この海王丸パークに係留され,
往時の雄姿を見せてくれています。



帆船って本当にきれいですね〜

さすが,「海の貴婦人」の異名をとった海王丸です。
帆が下りていないのが残念ですが,それでもやっぱり美しいと思います。

ちなみに帆が下りた姿は,年に10回ある「総帆点帆」の日に
見ることができるそうです。

入場料400円で,乗船することもできます。
もちろん,見学してきました。


メインマスト。高いよ〜

船内も見学できます。
練習生の部屋は4人部屋で狭くて,物も最低限しか置けなさそう。
航海はきっと何か月も続くのでしょうから,
きっと着替えくらいしか持って来れなかったのだろうな〜

教官クラスの部屋になると個室になってくるのですが,
ベッドの上に本棚があったりとか。
確実に揺れて落ちてくるな,と^^;
どうやって置いていたのだろう

上官が使うスペースは,個室も会議室もぐんとグレードアップして,
ビロード張りの椅子とか,ゴージャスでいかにも西洋嗜好。
洋画の船長室のイメージそのままでした。

あまり見る機会のない物を目にすることができ,
遠くまで来たかいがありました

船内はそれほど広くはないし,公開箇所も限られているので,
30
分ほどで一通り見ることができました。

船を降りて,少しだけ海王丸パークをうろうろ。

他にも日本海交流センターとか,
少し離れたところに野鳥園なんかもあるのですが,

他に立ち寄ってみたいところもあったので,
再び万葉線の駅に戻りました。

 


高岡の街はアート

海王丸駅から再び万葉線に乗って2駅,高岡方面に戻り,
中新湊駅で下車しました。
帰りの電車まであまり時間はないのですが,
少し散策してみたいところがあったのです。

万葉線のHPを見ていたら,この辺りの運河に変わった橋が架けられているのを発見して,
ちょっと見ておきたくなりました。

橋の欄干や街灯,マンホールのデザインなど,
ちょこっとちりばめられた「地元の味」を探すのが大好物なのです^^

最初の橋は放生津橋。



ちらりと見えるは室町幕府十代将軍・足利義材のブロンズ像。
像だけでなく,橋の欄干には右のような意匠も。

将軍様の行列でしょうか。

そのお隣は東橋。

真っ赤な屋根つきの可愛らしい橋です。
その入り口には右のようにベンチがしつらえてあり。

反対側の入り口では地元のおじさま方がたむろって,
話に花を咲かせていました。
地元の方のちょっとしたコミュニティゾーンでしょうか。

少し歩いて,手のオブジェが目を引く山王橋。



手の形がとても優しいオブジェもありました。


さらにその向こう,かぐら橋。

この橋はステンドクラスが施されています。
きれいですね〜

この川には8つの個性的な橋が架けられていて,
地元ゆかりの意匠を取り入れていたり,
地元のアーティストの方のデザインや作品であったり。
見ていてとても面白かったです。
地図で見るよりずっと短い距離で並んでいる感じ。
意外とささっと回れると思いますよ。

できれば全部見てみたいとことだったのですが,
時間的にちょっと厳しかったので(家に帰りつけなくなる
かぐら橋で切り上げて万葉線新町口の駅に向かいました。

新町駅口で待っていると,やってきた電車が


正面のお顔が見えますか?
そう,ドラえもんがペイントされている,
万葉線名物「ドラえもんトラム」でした〜^^
(写真は高岡駅で降りてから撮ったものです)

別にこの年になってドラえもんで喜ぶわけでもないですが,
やっぱりなんだか嬉しいですね^^
ドラえもんトラムがあることは知っていましたが,
わざわざ時間を合わせて乗ることもないか
と思っていたのに,たままた乗れちゃいました。

きれいな青い車体で,車両の中もドラえもんキャラでいっぱい。
車窓のしずかちゃん。


車内は子供がたくさん乗っていました。
みんな楽しそうでしたよ

最終目的地の海洋丸パークまでは,
なんだかんだで片道6時間以上かかるので,
あまりゆっくり滞在はできないし,
海王丸を見たら終わりかな〜と思っていたのですが,
素敵な橋を見ながら散策できたり。
万葉線は,志の輔さんのアナウンスも面白かったし,
ドラえもんトラムにも乗れたし。
(他に猫ペイントのトラムもあったと思うんですが

結構いろいろ楽しめてよかったです。

高岡駅で少し時間があったので,
日本酒「立山」をお買い上げ。
来年こそ立山に登るぞ!の願いを込めて。

そして,また普通や快速を乗り継いで,
ごとごと帰りました。


高岡から金沢に向かう北陸本線の車窓から見えた夕日です。

一日中,晴れるということはなく,
いわゆる「すっきりしないお天気」だったけど,
その分,どこに行っても雲の造形が素敵でした。
結局,雨がぱらつくことはあっても本降りにはならず,
むしろ涼しくて快適に歩けました。

全国から人が集まる,それこそ倉敷みたいな観光地も,
見所が多くて観光客への気配りが行き届いていて,
それはもちろん素敵なんだけど。
地元の人が愛している,大事にしていることが感じられる
手作り的な温かさのあるプチ観光地もやっぱり素敵です。

またこういう街を,じっくり旅してみたいです。

ゆったり電車に揺られ,意外な発見を楽しめた旅でした。

〔通常のJR運賃(参考)〕京都→福井:2590円,福井→金沢:1320円,金沢→高岡:760円,高岡→京都:4750円,合計9420円(価格は2015年時)

〔最遠地までの乗車距離〕265q

 


△電車族の旅 TOPへ  ▲HOMEへ