2012年10月12日:吉野で念願の秘仏拝観

■平日/近鉄「吉野・飛鳥フリー乗車券」利用/一人旅

日本一のロング私鉄・近鉄


近畿日本鉄道(近鉄)は,路線が日本一長い私鉄だということもあってか,

結構いろいろ企画きっぷを発売している印象があります。


この時は,吉野山の金峯山寺での秘仏御開帳にあわせ,

吉野・飛鳥フリー乗車券」という企画きっぷを発売していました。
このきっぷは,近鉄電車の各駅から大和八木または橿原神宮前までの
往復乗車券+吉野線および橿原神宮
大和八木間が乗り降り自由,というものでした。
橿原神宮
吉野間は特急も使え(特急引換券2枚付)
吉野山のロープウェイの割引券もあります。
使い方によってはかなりお得なきっぷでした。

2015年2月現在は発売されていません。

そしてこの切符なら,いったん橿原神宮前で降りて橿原神宮へ参拝し,
そこから吉野へ向かうこともできます。

というわけで,橿原神宮参拝と吉野山へ行くプランが,
あっという間にできあがりました

実はどちらも何度も行っているんですが^^;
私にとっては,なぜか何度行ってもまた行きたくなる,
とても居心地がよく,不思議な魅力のあるところ。


まずは橿原神宮参拝から

当日は朝9時過ぎに橿原神宮に到着。


平日だし,時間的なこともあってか人も少なくて。
清々しい空気をいっぱいに吸いながら参道を歩きます。

ゆっくり歩いて,南神門へ。



ここまでくるといつも,気持ちが高揚します。
ただ参拝するだけなのに,なぜでしょうね?
なんだかわくわくと楽しくなってくるんです。

手水舎でお浄めをして,南神門をくぐります。

いつお参りしても,ここは,広くて明るくて
大きくて開放的で,いつまでも佇んでいたくなるような,
すごく心地良い空気に包まれるんですよね。

ただそこにいること自体が,とても気持ちがいい。
心の中の重さ,濁りなどが,すっと取り払われるよう。

ゆっくり外拝殿に向かい,人もいなかったので,
真ん中に立って拝礼させていただきました。

外拝殿と畝傍山のお姿が本当にきれい。


普段はほとんど拝殿や本殿は撮らないのですが,
あまりに綺麗だったのでついパチリ。

少し時間があったので,神武天皇陵にも参拝してみようかと
思っていたのですが,意外にのんびりしてしまって,今回は見送りました。

おみくじをいただき,ご朱印もお願いしました。

おみくじの結果は「吉」

ざっくり言うと,
『慎ましく生業にいそしめばいずれ道は開ける』
という内容でした。

実は今,その「生業」で悩んでいるんですよね^^;
今の仕事を「生業」として続けていくべきなのか,
新しい「生業」を見つけるべきなのか
粛々と,勤しめる生業をどう定めるか。
まだ迷っているせいか,全体的に厳しめの内容でした。

自分の中でピンとくる部分やひっかかる言葉がなく,
自分の中で問いかけがまだ漠然としすぎているのかなあと思いました。
もう少し考えなければならないようです。

予定よりゆっくり過ごしてしまったので,
電車の時間が迫ってきてしまい,ちょっと慌てて駅に向かいました。

ぎりぎりで吉野線のホームに到着。

やってきた電車で2駅,飛鳥駅で下車しました。


飛鳥で話題のランチを


飛鳥駅で下車した理由は,飛鳥散策ではなく。

ネットで話題になっているカフェで,ランチをいただくためです*^^*

飛鳥駅からぶらぶら歩きます。

この辺りは本当にのどかなところ。
緑が多くて,空が高いです。



こういうところで暮らすと,人生の時間がゆっくり流れそう
なんて思うのは,きっと時々訪れるだけの訪問者だからで,
実際に生活すると,都会で暮らすのとなんら変わりはないんでしょうね。

ぶらぶら歩いても約10分で到着。


「カフェことだま」さんです。

普通に,住宅街のなかにあります。
古民家を改装したというとても趣のあるカフェでした。

ゆりさんブログで拝見して,ずっと気になっていて。
今回使った切符は飛鳥で途中下車可能だったので,
はりきって前日から予約をお願いして,訪問してきました。

こだわりの素材で作られた「ことだまランチ」をいただきました。



このほかに,赤米ごはんと厚揚げのチリソースもあります。

まず一口いただいた,洋風のっぺい汁(右の汁物)がとても美味しくて,
思わず「美味しい〜」と言葉に出してしまいました。
どのお料理もとても美味しかったです。
最後のコーヒーもとても香りが良くて。


お料理だけでなく,器も素敵なんですよね〜

カウンター席だったので,
お店全体があまり見えなかったのが残念でしたが,
素敵な雰囲気のお店で,隅々までこだわりが感じられました。

平日でもお店は予約でいっぱいになるようです。
ぜひぜひ予約して行かれることをおすすめします。

さて,お腹もいっぱいになったら,再び飛鳥駅へ。

再度吉野線に乗り,今度は終点・吉野駅を目指しました。



念願の秘仏を拝観


吉野駅には1時前に到着。
素直にロープウェイに乗り,吉野山駅へ。
そこからとことこ歩いて金峯山寺を目指します。


吉野山の入り口・黒門。
これを見るといつも,「来たなあ」って思うんですよね。

吉野山というのはやっぱり山全体が「異界」で,
この黒門はその入り口。

そして次に見えてくるのは,銅の鳥居。


この堂々たる存在感が素晴らしい。

いつもは必ずここもくぐるのですが
この日は小学校の遠足だったらしく,
この鳥居の足元を集合場所にしていて小学生がわらわらと
なもんで,くぐるのは諦めました(写真は帰りに撮ったもの)。

そのまま歩くと金峯山寺の立派な仁王門が見えてきます。



そしてこちらが蔵王堂。



何度も来ているんですが。

そのたびに何度でも溜息をつかずにはいられない大きさ。
ずっしりとそこにある,吉野のお臍のようなところだと思います。

さて,さっそく拝観料を払って中に入ります。
入り口で靴袋をいただいて中へ。

拝見した秘仏の蔵王権現像は

そりゃーもう
素晴らしい迫力でございました

なかなかそこを離れられませんでした。

こんな大きなものを隠していらっしゃったとは
(中尊の像は高さ7m以上もあるとか)

蔵王堂自体がスケールの大きな建物ですが,
そのスケールに見合った権現様でした。

というか,この権現様がいらっしゃるからこのスケールなのか,
と思わせるものでした。

実はこの秘仏,5年も前から一度拝見したいと思っていたものなんです。

風水を始めてから最初に吉野を訪れたときもこちらに参拝して,
「御本尊は秘仏でめったに御開帳されない。
前回は数年前に開帳したから,次はいつするかわからない」
とのお話を聞いて,ずっと拝見したいと思っていました。
(でも実はその後3回御開帳されているんですが^^;)

今回念願が叶い,そういう意味でもとても嬉しかったです。

観光モード,オン


金峯山寺でゆっくりじっくり権現ざまと対面させていただいて。
余韻に浸りつつ
お寺を出て…「さてどうしよう?」

今回は特に他に行きたいところもないし,
時間的にもあまり奥の方まで行くのは厳しい。
とはいえこれであっさり帰るのももったいない

ということで,何とな〜く奥の方を目指すことに。

金峯山寺から少し上がると,
勝手神社という印象的なお名前の神社があります。

駅でもらえるガイドマップにも載っていないこの神社,
今では立ち入り禁止となり中を覗くこともできませんが,
古くからの由緒ある神社で,静御前の舞伝説などもあり,
社殿は県の文化財であったそうです。
それが2004年に不審火で焼失。
それでも2007年に訪れたときは境内に上がることができましたが,
今ではそれもできなくなっています。

こういう形で歴史あるものが失われるというのは,寂しいですね。

さらに奥に歩いていきます。

この辺りは結構厳しい上り坂になってきます。

竹林院前を通り過ぎると,建物も少なくなり,
ここまで上がってくる人もほとんどいなくなります。

だんだん寂しくなってくるし,どこまで上がろうかな
と思いましたが,せっかくここまで来たんだし,
とりあえずなんとか吉野水分神社までは行こうと決めました。

まあ最近は身体動かすのも頑張ってるし,
これも一種のウォーキングエクササイズだと思って
でもねー… なぜか吉野の登り坂って,見た目の傾斜以上にきついんですよね…
あれかな?
やっぱ修験道の里だから,なにか術が施されてるんですかね?(かすかに本気)

上り坂を歩き続けるのはキツかったですが,
ところどころに見晴らしの良いポイントがあり,
吉野の遠景を楽しむことができます。



ちょっと暗いので見づらいですが,稜線沿いに建物が連なる
吉野の街並みが良くわかります。

画面の真ん中あたりにある茶色い大きな屋根が蔵王堂です。
(写真はクリックすると少し大きくなります。そしたらわかるかも)

さらにさらに登って,約30分後,
ようやく吉野水分神社に到着しました。



上千本にあるこの神社は,吉野山の世界遺産の一つ。
朱塗りの鳥居と楼門が緑に映えます。
女性的な印象があるのですが,拝殿や本殿などは古く,重厚です。

せっかくここまで来たのだから,もちろんご挨拶させていただきました。

さすがにこの奥に行くのは時間的にも厳しいので,引き返します。
帰りは下り坂なので,さくさく降りました。

電車の時間と相談しつつ,金峯山寺近くのお茶屋さんで
お茶と葛もちをいただいたり,お土産物を見たり。
ちょっと観光客っぽく過ごしてみたりして^^

帰りもロープウェイで吉野駅まで戻りました。

橿原神宮までは特急に乗りましたが,
来た電車が薄ピンクのカラーリングで可愛いんです



ちなみに中の座席も濃いピンク。


桜の名所・吉野をイメージした車両なんでしょうね。
まだ新しくてきれいでした^^

今回は何度の行ったことのあるところはかりを回ったので,

知らない街を歩くわくわく感はあまりないけれど,
馴染みの場所を「こんちわ〜また来ちゃいました!」って気持ちで
ぶらぶら歩くのも,楽しいもんですね。


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