2012年10月18日:尾道で記憶を上書きする

■平日/鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ利用/一人旅
岡山駅で意外な発見


2012年の鉄道の日きっぷでのお出かけ第2弾。
ちょっと寄り道しつつ,最終目的地は広島県の尾道です。

 *  *  *

ちょっと遠方のため,朝は5時過ぎに出発。
この時期の5時過ぎといえば,まだ夜の暗さ。
夜明け前に出発するのは久しぶりで,ちょっとドキドキしました。
無事京都駅に到着し,609の快速に乗り込みました。

こんな時間でも車内は結構な人です。
こんなに朝早くから通勤って本当にすごい。頭が下がります。

途中,三ノ宮駅での快速から新快速への1分乗換(713着,714発)で,
乗る前に電車のドアが閉まるという冷汗体験もありましたが,
なぜか再度扉が開いてくれて(神様ありがとうございます)
無事乗り込むことができました。

そして姫路に754着,800発の普通電車に乗り換え,928岡山駅に到着です。

次に乗るのは吉備線ですが,1017発と乗換待ちが50分ほどもあったので,

いったん改札を出て駅前をぶらぶらしてみました。

2階の中央改札を出て左に進むと,
バスロータリーや高島屋などがある方に出ます。

地上階に降りて,いつもは行かない北方向に歩いてみると

桃太郎さんがいらっしゃいました!!

岡山には何度も来ていますが,
こっち側には来たことがなかったんで,見たのは初めて。

しかもいろいろ,引き連れていらっしゃる^^;

(手の上の鳩さんが狙ってる?ってくらいいい感じ


ちょっとの時間でもうろうろしてみると,
新しい発見があるもんですね^^

桃太郎さんになごんで,駅周りをちょっとだけ散歩して,
そろそろ時間が迫ってきたので再び駅へ。


秋の吉備津神社に参拝

まっすぐ尾道に向かうなら山陽本線なのですが,
ちょっと寄り道したいところがあったので,
吉備線のホームに向かいます。

10
17発の2両編成の小さな電車に乗り込み,
「も〜もたろさん ももたろさん」の発車メロディに送られて出発。

岡山から4駅,1034吉備津駅に到着しました。

そう,本日最初の目的地は

吉備津神社です!

参道までの道のりはすでに秋の色。

駅から10分ほどで吉備津神社に到着です。

石段から見上げた北随神門。

門をくぐり,さらに石段を上がってまずは拝殿でご挨拶。

こちらに参拝するのは2回目ですが,
前回の参拝
から,もう5年が経っていました。

そして,今回は前回いただいた桃の鈴をお返ししようと思っていたのですが
なんと,忘れてきました

きっと,近いうちにもう一度おいで,ということなのでしょう^^;
(実際,この翌年,参拝する機会がありました)

それにしても,こちらの御本殿は本当に独特の形ですね。

改めて調べて知ったのですが,全国で唯一の造りだとか。
なるほど,個性的なわけです。

「颯爽」という言葉が似合うお姿だな,と思うんですよね。
鬼討伐に出た若武者のイメージにぴったりだと思います。
なんだか,前向きな力をもらえるような。

吉備津彦のように自分の道を切り開く強さが欲しいなと,
願いを込めておみくじを引いたところ

大吉でした!

時間はあまりなかったのですが、回廊も少し歩きました。
今回は一番奥まではいかず、何気に気になった岩山宮にお参りしたり。
結構急な石段でした

そんな感じで,少し境内をぶらぶらさせていただいて。
後の予定もあるので、1時間弱で駅に戻りました。

吉備津駅からは1123発の電車に乗り,いったん岡山駅に戻ります。

11
39岡山駅到着。

今度は1150発の山陽本線に乗って,さらに西方向へ。
いよいよ尾道に向かいます!



二十ン年ぶりの再訪

岡山駅から鈍行列車に揺られること約1時間20分,1308に尾道到着。



私,二十ン年前,高校生の時に尾道に来たことがありまして。

尾道女子短期大学を受験しに来たのです。

当時九州は宮崎の高校に通っていたのですが,同じ高校の子と4人で。

 

受験目的だし,その後もまだ他の学校の受験もあったので,

観光などの遊びの要素はまったくありませんでしたが,

女子高生4人でとなると,ちょっとしたトラブルがあったこともあり,

わいわいと賑やかに盛り上がった旅でした。


 

そのトラブルというのは,なんと。


 

泊まったホテルがいわゆる「連れ込み宿」(ラブホテルのもっと庶民的なやつ)
だったんです^^;

なんで「連れ込み宿」だとわかったかというと,
昔の田舎の女子高生とはいえ早熟な子というのはいるもので^^;
受付の様子とか,「御休憩」の区分のある料金表とかで,ピンときたそうです(笑)

 

ちゃんと,学校経由でJTBに紹介してもらった宿だったんですけどね。

この日はたぶん受験生が集中して宿が足りなくなるので,

そういう宿が回ってきちゃったんだと思うんですが。


 

部屋は四畳半くらいの小さな部屋を4人で2つあてがわれたんですが,

なんだか不自然なところに大きな鏡があるし,

渡された毛布には誰かの使ったバンドエイドがくっついてるし,

田舎の女子高生にはいろいろ衝撃的すぎて^^;

結局4人で一部屋でくっついて寝ました。

それと,自分が割り当てられた部屋,不気味ですごく怖くて入れなかった。

 

そんなこんなで,非常に印象深い街だったんです。

 

え? 受験ですか?

幸い,合格いたしました。

が,後日本命校にも合格でき,そちらに入学したので,尾道はそれっきりでした。


あ,JTBもそんな宿だと知っていて紹介したわけではないようでした。

後日学校で先生に愚痴ったら,JTBの方から謝罪されました。

 

まあそんな強烈な体験があったので,記憶に残る街でしたが,

基本的に宿と受験場所の往復,あとは食事にちょっと商店街へ出ただけだったので,

どんな街なのかはさっぱりわかっていませんでした。


ここに千光寺という有名なお寺があることも,風水に興味をもってから知りました。

今回の主目的は千光寺参拝ですが,

せっかくだから尾道の街にも触れたいし、尾道ラーメンも食べてみたい。

というわけで,駅から千光寺までの道のりを,ぶらぶら散策しました。

商店街を歩いたり。(多分この商店街でご飯を食べた)
ほっそ〜い路地を抜けて,海沿いの道に出たり。

海沿いにはこんなモニュメントもあって。
散策するにはいい感じ。

さらに歩いて,お目当ての尾道ラーメンのお店を発見!

食べログでも結構上位にランキングしている尾道ラーメンのお店です。

こちらで味玉ラーメンを注文しました。

豚の背油が特徴ってことで,脂っこいかしらと思ったけど,
意外とそうでもなかったです。
スープも美味しいしチャーシューも食べごたえあり。
美味しくいただきました^^

女性一人だとラーメン屋は結構勇気がいるけど,
ホールのスタッフさんは若い女の子ばかりで,
厨房にも何人か女性がいて,何となく落ち着きました^^

お店を出て,ぶらぶら歩いて,
途中でお土産物屋さんを覗いたりしつつ,千光寺に向かいます。


なぜか楽しくなるお寺,千光寺

千光寺は千光寺山の中腹にあるお寺です。

千光寺山は低いお山なので歩いて参拝することもできますが,
今回は時間と体力節約のため,ロープウェイで登りました。

でもロープウェイからの眺めはとても素敵です!
どんどん眼下に景色が広がってゆくのがなかなか感動的。

そしてこちらはロープウェイから見た千光寺。

ロープウェイは3分ほど,あっという間に登ってしまいます。

そこから頂上の展望台までは歩いてすぐです。

展望台からは360
,見事な景色が眺められます。

こちら展望台からみて東向き。
(ただし方角はものすごく大雑把にとっています)


写真の真ん中あたりの白い橋が尾道大橋です。

こちらは南向き。


大きな川を挟んで向かい岸にも見えるのが,
海(尾道水道)を挟んだ向島。
その奥にもさらに島影が見えますね。

こちらは西側。


夕陽が見れたらすごいだろうな〜

どこまでが本州で,どれが島なのか,
判然としないくらい複雑な地形です。
なるほど,「しまなみ海道」の名称はこういうことなのか,
と,改めて納得しました。
特徴を表して,文学的な響きもあって,すごくセンスいいですね。

そして北側は山が連なります。


千光寺山はそれほど高い山ではないですが,
この複雑な地形ゆえ見事な絶景ポイントとなっています。
あまり高いところから全部が見渡せると,
それはそれであけすけで面白くないのかも。
いや〜,飽きないですね〜,かなり長居して眺めてました。

展望台から下りて,気になっていたものをゲット。

みかんソフトクリーム


(形がヘンなのは一口食べてから慌てて撮影したから

みかんの味がちゃんと効いてて,
シャーベットみたいなさっぱり感もあります。

ちょっとお行儀が悪いけど,食べながらぶらぶらしました。

そして「文学のこみち」を下って,いよいよ千光寺へ到着です!


 

あまり情報を仕入れずに訪問したため,
「文学のこみち」を下ると,本堂より先に太子堂に着いちゃいました。
本堂がどれかわからなくて,迷いました^^;

とりあえずいったん着いたからにはきちんとご挨拶しましょ,
ということで,客殿,そして太子堂で手を合わせました。
お守り等を見ながらお寺の方と少しお話したり。

そして,案内表示を見てようやく場所を把握できた,
本堂の方へと向かいました。

朱塗りのこじんまりとした本堂。
でもなぜか,存在感があるというか,エネルギーがあるというか
お経が流れる厳粛な空気と,海に向かって開けた開放感があいまってか,
なにやら独特のパワーを感じます。
お寺なのになぜか楽しい気持ちになる不謹慎でしょうか?^^;

本堂を降りて右手を上がると,烏天狗の描かれた岩があります。
その右に,女鎖との表示が。

なんだろ??と思ったら,岩山に鎖が掛けられていて,
登れるようになっているんですね〜
昔の修行場だったそうです。


この日はちょうどジーンズにスニーカーにリュックと,
動ける体勢で来ていたワタシ
つい,登っちゃいましたよ(^^ゞ
運動神経鈍いくせに,こういうアスレチック系,大好きなんです(^^)
(いや修行だから,アスレチックとか言うなと)

でも,割と厳しい(落ちたら結構な怪我をしそう力もいります)ので
服装が適さない場合は避けた方が良いです。
腕力がない私も,最初の鎖で一瞬後悔しました^^;

でも登り切ったら

やっぱり素敵な絶景で,やり切った感満載で。
修行場と言っても,距離は長くありません。
服装や腕力に無理がないと思うなら,良い体験ですよ。

それにしても,社務所(というより売店?)の方は,
みなさんフレンドリーで明るくてどこかたくましくて。
千光寺という場所のパワーがそうさせるんでしょうか。

岩肌にぴったり張り付いたようなお寺なんですね。

確かに岩の間を縫うように建物が建っていて,岩との距離がものすごく近い。
岩山のパワーをダイレクトに受け止めていそうです。

いろいろと体験できて,とても楽しい参拝でした。



少しだけ街中散策

帰りはロープウェイは使わず,散策を兼ねてゆっくり歩いて下りました。

ところで,尾道は猫がたくさん暮らしている町です。

この子が美人さんでした。ほんのり長毛で。
でもカメラ目線くれない(>_<。)

お土産物屋さんにも,風景に猫のいる絵葉書がたくさんあって,
猫と共存している町なんだな〜と思いました。
猫モチーフのお土産もいっぱいあったし。

そういえば,お店の路地に面した窓にも

(味がありますね〜)


階段と坂道の,こういう風景が,尾道っぽいですね。


ちょっとした路地なんかでも情緒があって,面白い。
南には海,北には山が迫っている狭い土地は独特の地形で,
住んでると大変なことも多いと思うけど,
それがその土地の個性になって,独特の風情を醸し出すんですね。

地元の小学生は,こんな階段を駆け下りていくんですよ〜!


思わず「怖いからやめて〜」と心の中で叫ぶ^^;

いっぺんにいろんな景色を見たせいか,アップダウンが多かったせいか,
妙に冒険した気分になれました

なんだかすごく楽しい街でしたね。
少しお話した地元の方々も,みなさん明るくてパワフルで。


 

ここまで来るのは,日帰りでは結構ぎりぎりの距離で,
滞在時間より移動時間の方が相当長くなってしまうのですが,
それでも来てよかった。

二十ン年前の思い出は,楽しい記憶にすっかり上書きされました。


〔本来のJR乗車料金(参考)〕京都→岡山:3670円,岡山→吉備津:210円,吉備津→岡山:210円,岡山→尾道:1320円,尾道→京都:5080円,合計10490円(価格は2015年時)

〔最遠地までの乗車距離〕298q


△電車族の旅 TOPへ  ▲HOMEへ