2015年6月25日:わたらせ渓谷鐡道で自然と産業をみる

■平日/わたらせ渓谷鐡道1日フリーきっぷ/二人旅

群馬県ってどんなとこ?


群馬県。

京阪神から東に向かって旅する場合,
わりかしスルー率が高い県ではないかと思います。
(同:茨城県,埼玉県,日光除く栃木県)

それなりに観光名所があるのは知っていますが,
微妙に距離が中途半端なのです。

手頃に済ませたいなら岐阜・長野あたり。
足を伸ばしたいなら一気に東北・北海道。

に,行っちゃうことが多い気がします。

なので,ちょうど真ん中あたりの群馬県は
京都在住時代は旅の目的地となりにくいところでした。

しかし,関東に来てみると,
日帰りで行けそうなとことで,
魅力的なポイントがたくさんあるじゃ〜ないですか!

草津や伊香保の温泉,榛名神社,富岡製糸場,
そして,わたらせ渓谷鐡道もその一つ。

調べてみると,沿線にもいろいろ見所がありそう。

ということで,新緑眩しい6月に,行って参りました。


まずは東武鉄道で相老駅9:23着。
ここで1日フリーきっぷ(1850円)を購入しました。

全線制覇目指して,9:34の桐生行に乗り,いったん桐生駅へ!
…行く予定だったのですが。
思いがけず東武が15分ほどが遅れたので,
この桐生行に間に合わず。
素直に10:16発の間藤方面行きに乗りました。

ホームには,去年のゆるキャラグランプリの覇者,ぐんまちゃんと


わたらせ渓谷鐡道のキャラクター,わ鐡のわっしーも。
(なかなかインパクトあるんですよね,わっしー)


ちなみに3Dわっしーがこちら。

(2014年のゆるキャラサミットにて)

さて,渋いえんじ色の列車に乗り込んで
10:16,相老駅を発車しました。



見どころ多しであなどれない:大間々駅
まずは,10:28着の大間々駅で下車します。
次は11:44の電車の乗ることにして,
約1時間半の間,大間々駅周辺を散策です。


ここから歩くこと10分足らずで
鮮やかな赤の高津戸橋が見えてきます。


上から見下ろすと,うお,すごい!


その先の遊歩道を入ると,
新緑鮮やかな渓谷,高津戸峡です。


駅から徒歩わずか10分ほどで,
美しい自然の渓谷で,森林浴が楽しめます。

流れている川はもちろん,渡良瀬川。


新緑も綺麗ですが,
これはやっぱり紅葉の季節が抜群に素晴らしいでしょうね。
(人出も凄そうだけど…)


全長500mほどの遊歩道も整備されていて,
アップダウンも激しくないので,
ハイキング等に慣れていない人でも
歩きやすいと思います。

途中にベンチのある東屋もあるし,
お弁当持ってゆっくり過ごすもよし,
さっくり歩いて緑のシャワーを味わうもよし。


これはポットホール。
川底や川岸の岩の凹みに大き目の石が嵌って,
そこで水流に揺られてぐりぐり動くと,
だんだん穴が深くなり,石の凹凸も削られて,
こんな穴と石の組合せができちゃうそうです。
昔はこの辺りも水に浸かっていたんですね。
石がとてもきれいに磨かれていますね。

そして遊歩道の終わりには,
白くて個性的な高津戸峡のシンボル・はねたき橋が。


ここで高津戸峡散策は終了。
1時間もあればゆっくり歩けると思います。

はねたき橋を渡り,駅の方へ戻ります。


欄干のデザインもかわいい。


はねたき橋からの眺めもいいですね〜


駅から近くてふらっと寄れて,
別世界気分が味わえます。素敵。
ここはぜひ,秋にも来てみたいです。

さて,駅に戻ってもまだ時間があるので,
もう少し大間々駅周辺を散策しました。

こんな博物館もあるんですが


レトロな外観が素敵ですね。
大正時代の建築だそうです。

ちなみに「コノドント」というのは
ざっくり言うと動物の歯状の化石,らしいです。
で,日本ではここ,みどり市で最初に発見されたそうです。

ゆっくり見るほどには時間がなかったので,
外観だけ楽しんで,さらに歩きます。

お? なんかいい感じの建物じゃないですか。


こちらは「日本一しょうゆ」のお店,岡直三郎商店さん。
店構えだけでめっちゃ期待感をおあるどっしり感。

おお〜,醤油ソフトクリームがある〜!


こちらの醤油ソフト,濃い感じがします。
今まで食べた醤油ソフトの中で,一番濃いと思いました。
濃くて,香ばしい感じ。美味しい♪
これはオススメです^^

駅からも近いし(3分くらいかな?)
商品の種類も多いし,良いですよ,ここ。

さて,お店でお醤油類もお土産に買って,
ちょうどいい時間だったので,大間々駅へ戻りました。

昭和レトロな懐かしい世界:神戸駅


大間々駅11:44発の列車はこんな車両。


渋い配色ですね〜
金色のもみじがかっこいい。

しかしこの車両…
平日昼間だというのに,混んでいた…?
ツアーの団体さんが,多分20〜30人,乗っていたんです。

平日は観光客少なめでゆっくりできるよね〜♪
と思っていましたが,こういうこともあるんですね^^;
たまに,遠足の小学生とかぶったりもしますけどね。

私たちはこのあと,某所でお昼を食べる予定にしていたんですが,
もしかしてこの団体さんも…?とちょっと不安に??
だって団体さんが一緒だと席がいっぱいになるかも…?
(ココロが狭くてゴメンナサイ(><;))

そしたら,水沼駅でお弁当が運び込まれ,
ツアコンさんが配り歩いておられました。
とりあえず,ほっ。

でも,お弁当を配られているツアー参加者を見ていると,
結構座れていない人がいるんですよね。
ツアーに参加して座れないってちょっとしんどそう…と思ってしまいました。
貸切車両じゃないからしょうがないんだけど。

それにしてもどういうツアーだったんだろ?
みなさんスニーカーに帽子,リュックに水筒と
軽ハイキングっぽいスタイルだったけど,
配られていたお弁当は,
普通にスーパーで売っているようなサイズで,
リュックには入らないし,持ちにくそう…

団体さんは神戸(ごうど)駅で降りられたんですが,
ここから歩くのかしら?
明らかにお弁当,邪魔そうなんだけど…^^;
と,大きなお世話なことを考えてしまいました。

でも,大間々駅からの渓流沿いの車窓の眺めは良いですね〜^^
さすが「渓谷鐡道」!という感じで,
ずっと渡良瀬川に沿って走って行くので,
川辺の景色を楽しめます。
ちなみに,間藤方面に向かうなら,
右手の座席が絶対おススメです!
この間,一度も川を渡らないので,
渡良瀬川は常に進行方向に向かって右手に見えます。

座席は満席,ドア付近も眺めのいいところは
空いていなかったので,残念ながら写真は取れず。

さてさて12:29 神戸駅到着。


私たちもここで下車します。

こちらは,駅の跨線橋から撮ったものなんですが…


なんだかものすごーく,絵になる風景で…
落ち着いたカラーリングの車両が風景に馴染んで,
なんというか,昭和の景色。
心が和みます。

これがまた紅葉の頃になると,華やかになるんでしょうか。
おーう,見てみたいー

さてさて。

お昼をいただくのはこの,ホームに停まっている電車。


こちらは「レストラン清流」。
東武鉄道の古い特急車両を使ったレストランです。

食券システムになっていて,
入り口近くの自動販売機で食券を買って,
カウンターの方に渡します。
(お料理は運んでくださいます)

中はこんな感じ。
当たり前ですが,まるっきり特急電車。


こちらが旦那さんの選んだ,名物「やまと豚弁当」。


私は舞茸ご飯定食を。


舞茸の天ぷらが美味しい〜!
肉厚でジューシーな舞茸です。
お蕎麦も美味しいし,ボリュームもたっぷり!
はあ,満腹,満足♪

このレストランのシート,さすがに特急列車のシートなので,
ふかふかで気持ちいい。
お腹もいっぱいで寝落ちしそうに^^;
さすがにここで寝るのは顰蹙なので,お外を散策しました。

「レストラン清流」のあるホームからは,
駅舎の反対側に降りられます。
反対側には渡良瀬川が気持ち良く流れています。


あー,綺麗だなあ…

ちなみに,「渡良瀬川」というと,
森高千里でもなく,ましてあややでもなく,
「田中正造」が思い浮かぶという昭和の女です^^;
(教科書か何かに載ってた印象が強烈で)
この川がかつては鉱毒で大変なことになっていたんだなあ…
今のきらきらした美しい川面からは想像もできません。
周囲の風景も本当に綺麗なので,
美しい川が戻ってきて本当に良かった。

この日は曇りだったのですが,
お陰で暑くもなく寒くもなくで,
この河原でちょっとお昼寝しました(3分くらい)。

ここからは14:08の列車に乗り,さらに先へ向かいます。

鹿遊ぶ町:間藤駅


さて,三度電車に乗り込みまして。
今度は途中下車なしで,
一気に終着駅,間藤(まとう)駅を目指します。

神戸駅を出ると,電車はいったん長いトンネルへ入ります。
この区間が,かなり長い。
で,この長いトンネルを出ると橋を渡り,
今度は間藤方面に向かって左手に川を見ることができます。

川もかなり上流になってきているので水量は少ないけど,
岩がごろごろしていて面白い眺めです。


沢入(そうり)駅を越えると,間もなく県境を越えて栃木県に入ります。

14:44,終点の間藤駅到着です。


カモシカの見られる駅,だそうです。
日光でも華厳の滝のところで,
斜面にいる野生のカモシカの写真を見ましたが,
栃木県内に生息してるんですね〜
一度見ていたい!

で,実は間藤駅の周りはそんなに見るところはありません^^;
なので,「何か見たい」というよりは,
「終着駅まで行く」のが目的だったんですが…

せっかくだから,戻りの電車の時間まで周辺をぶらぶらと。

駅前の道路周辺は,住宅と一部工場が並ぶ,
いたって普通の街並み。
一軒,個性的なオブジェを置いているお家を見たけれど,
一般個人宅だと思われるので,写真は自粛。

で,ぶらぶらして,もうこのへんで戻るかーと折り返したその時。

何かが工場の前の草地でこそごそ。


あっ!と思ったら。


鹿。

カモシカじゃないけど。野生の鹿(多分)。

よく見ると…

バンビもいる!!!

日光でも,人家の前の石塀の苔を一生懸命食べている鹿を見たけれど,
さすがこの辺りも自然が豊かなんですね〜

間藤駅へ戻って,15:09の列車に乗車。
桐生方面に戻ります。

で,電車が動き出してしばらくすると,
同じ車両のお客さんが何か騒いでるんですよ。

よく見ると,線路近くにも鹿が!
(しかも2〜3頭いた)

おう〜今日は鹿づいてる〜??

普段はなかなか見られない野生の鹿にたくさん遭遇できて,
嬉しかったです?。

さてそして。

15:17,間藤駅から2駅の通洞駅で降りました。


日本の近代化を支えた山:通洞駅


通洞駅に降り立ちまして。


向かうはかの有名な足尾銅山跡である「足尾銅山観光」。
通洞駅からは徒歩10分足らずで着きます。


この突き当りが足尾銅山観光。
ということは,この正面の山が銅山かな?

ここは,足尾銅山閉山後に一部を観光施設としてオープンしたもの。
坑道の一部を,歩いて見ることができます。

坑道入り口まではトロッコに乗って行きます。
ちょっと遊園地みたいです^^

平日であまり観光客はいなさげでしたが,
トロッコに乗る前に,係員の方が,
このあと団体さんが来るのでよかったら最前列へと
おっしゃって下さって,最前列に座りました。

やってきた団体さんは,修学旅行の小学生でした。
ちょっとお話してみたら,静岡から来たとのこと。

みんなが乗り込んだら,トロッコ出発。
どうやら団体様に無関係だったのは私たちだけ^^;

このトロッコは,足尾銅山観光の建物から坑道まで運んでもらえるもので,
トロッコは,坑道の入り口から数十メートルくらいで止まり,
そこから先は歩いて見学します。


トロッコからの眺めも良くて,観光列車気分です。
いろいろオブジェもあったりして。

寛永通宝は,足尾の銅を使っていたんでしょうか。

いよいよ,坑道突入です。


坑道に入ると一気に気温が下がります。
あちこち水が出ているし,当然だけど暗いし,
きちんと整備されているとはいえ,
人が少ないとかなり怖いかも^^;
元気な小学生と一緒でよかったかもしれません。

ちなみに坑道内の写真は一切撮っていません。
そんなん怖くて。

坑道内では人形により,当時の作業状況が再現されています。
あちこちにスイッチがあり,
押すと灯りがつき,人形が動いたり,音声が出たりします。

コツコツ手掘りしていたであろう江戸時代の様子から,
発破を使う近代の採掘の様子に変わっていきます。

時代により採掘法が進化しているのが良くわかります。

坑道の総延長はなんと1200km以上,
観光客が覗けるのはほんのほんの一部です。
奥の方に行けば行くほど過酷な現場であったであろうことは容易に想像できます。

坑道内にはその他にも様々な資料が展示されていて,
なかなか見応えがありました。

前にも書いていますが,
私の場合,「渡良瀬川」=「田中正造」,
すなわち「足尾銅山鉱毒事件」なので,
正直,足尾銅山にあまりいいイメージはなかったんです。

だけど,実際に見学してみて,
足尾銅山は日本の近代化に多大な貢献をした鉱山・産業であり,
それに対する大きな自負があるということを感じました。

確かに,巨大な鉱山と,時代時代の最先端の技術は
負の面があったことは否めないにせよ,
日本の発展を牽引する存在だったのでしょう。

きっと自分で足を運んで自分の目で見なければ,
それを実感することはなかったと思います。

実際に自分の目で見るって,ほんとに大事だと,再認識しました。

で,銅山に対するイメージが変わったところで,
付属のお土産屋さんで銅三角コーナー購入。


今まではステンレス製の小型のものを使っていたんだけど,
そろそろ買い換えたかったんですが,
お値段3500円は今のもののほぼ30倍??
(1個100円ちょっとのものをちょいちょい買い換えていた)

若干気が引けましたが,
なぜか旦那さんが気に入ったようで^^;
購入しました。

でも,実際ほとんどぬめりもつかないし,
これはいいものだなあと思います。
流し用のごみ受け(カゴ?)も欲しくなりました。

なお,この敷地内には小さな神社があるのです。
通洞鉱山神社というのですが,
せっかくだから訪問させていただいたお礼をを思い,
お参りさせていただきましたが…

狛犬さんがとっても個性的。

何かのキャラクターみたいですよね^^
でも,この狛犬は寛永3年のものだそうで。
現代アートとして出てきても納得しそう。

そして,またぼちぼちと,通洞駅へ戻りました。

戻りの列車が16:37発で,
1時間20分しか時間がなかったのですが,
割とゆっくり見れました。
足尾銅山観光自体は1時間みておいたら見られるかな。
混んでたり,展示物をじっくり見たら,微妙だけど。

ちなみに修学旅行の小学生たちは,
私たちよりも早く出て行ったみたいでしたが,
あのペースでちゃんと展示は見れたんやろか?^^;


駅直結の癒しの温泉:水沼駅

通洞駅発車時間は16:37

6月とはいえ山の中だし,
ぼちぼち日が傾いてくるころです。

行きに学習した「眺めのいい方の座席」に座り,
渡良瀬川の景色を堪能しました。


薄日が差すと,何やら神々しい…

そして17:22,水沼駅到着。
ここには,駅直結の温泉センターがあるのです!

…と。

駅にずらりと人影が。
なんと,行きの列車で一緒になった団体さんでした。

やっぱり,どこかハイキングしていたんでしょねえ。
で,帰りに温泉でシメ。
だいたいみんな,考えることは一緒?^^;

さて,この温泉センター。

本当に駅直結です。
ホームに入り口があります。


前に,長良川鉄道の「みなみ子宝温泉」にいきましたが,
(ぐぐっと下にスクロール)
ここと同じ直結レベルです。
改札すらなく,温泉に行けます。

入館料は600円とリーズナブルだし,
施設内には食堂や売店もあります。
家族やグループで使える個室もあるとか。

温泉は,実はもうかなり記憶が薄れてしまったのですが^^;
さらっとした無色無臭のお湯だった気が。

HPによると「含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉」だそうです。
いろんな効能がありそう…

渡良瀬川沿いの緑が綺麗でした。
立地の良さとお値段からも,お手頃な温泉で,
観光帰りに立ち寄るにはいい感じです。
混んでなければゆっくりぼーっとできそうです。

そうそう,設置しているドライヤーが少ないので,
混みそうな時期に訪問して,
何が何でも乾かしたい人は,持ち込むのが無難かも…
(でもコンセントがあったかどうかは見ていません,すみませんm(_ _)m)

そして私たちはこちらの食堂で晩ごはんを食べて,
19:14の桐生行きに乗って帰りました。

帰るころには真っ暗でしたが,
こんなふうにライトアップされていました。


ずーっと行ってみたかったわたらせ渓谷鐡道は,
眺めもいいし,沿線の見どころもあり,
期待どおりの素敵な鉄道でした。
今回は,沿線から徒歩圏内のところに絞って見て回りましたが,
少しバスなどで足を伸ばしても,
面白いところがたくさんありそうです。

沿線の景色も素晴らしいので,
春や秋にもぜひ訪問してみたい!

なかなか,経営の厳しいというお話ですが…
ぜひぜひ存続して欲しいローカル線です。

〔通常のわたらせ渓谷鐡道料金〕
相老→大間々:240円,大間々→神戸:590円,神戸→間藤:520円,間藤→通洞:190円,通洞→水沼:730円,水沼→相老:440円,合計 2710円

〔実際の交通費〕
一日フリーパス 1850円

〔タイムテーブル〕
 10:16 相老駅 発
  ↓  
 10:28 大間々駅 着 
    大間々駅周辺散策
 11:44 大間々駅 発 
  ↓  
 12:29 神戸駅 着 
    レストラン清流にて昼食
 14:08 神戸駅 発 
  ↓  
 14:44 間藤駅 着 
    間藤駅周辺散策
 15:09 間藤駅 発 
  ↓  
 15:17 通洞駅 着 
    足尾銅山跡見学
 16:37 通洞駅 発 
  ↓  
 17:22 水沼駅 着 
    水沼駅温泉センターにて入浴・夕食
 19:12 水沼駅 発
  ↓  
 19:40 相老駅 着